むーきんぐの成長日記

むーきんぐ(1歳4ヶ月)は今冬嘔吐下痢症にかかったのですが、初期段階で小児科にて浣腸をしてもらったため軽くて済みました。嘔吐下痢症の初期段階での浣腸はとても効果があると実感いたしました。是非お試し下さい。また、嘔吐下痢症に関する資料を集めてみました。

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資料1

嘔吐下痢症(家庭における注意など) 福岡県小児科医会 松本 嘉通

毎年、冬になると決まったように流行する病気にインフルエンザと共に嘔吐下痢症があります。
子供の下痢の原因として、かつて大流行して問題になったO-157を初めとする腸管出血性大腸菌染症やサルモネラ菌、カンピロバクターなどの感染による腸炎など主に食中毒などによって起こるいわゆる細菌性下痢の多くは夏を中心に年中認められますが、ロタウィルスノロウィルスなどウィルス性胃腸炎による嘔吐下痢症は主に晩秋初冬の頃より流行するのが特徴です。
このウィルス性胃腸炎による嘔吐下痢症は、口から直接感染するだけでなく、飛沫感染や空気感染もあって感染力が強く、園などでは子供の1回の嘔吐や下痢で、一度に多くの園児に感染することが少なくありません。

この病気の特徴として、先ず突然に嘔吐が繰り返しおこって、その後下痢や発熱が遅れて現れます。特にロタウィルスによる水のような下痢は、初め便が白くなることがありますので細菌性感染による粘血便と区別は容易ですが、正確には便の培養による検査が必要です。

さて、一般に子供が下痢をしたとき、ウンチがやわらかいというだけで他に何も症状が無く、元気や機嫌がよければ、あまり心配はありません。しかし、下痢のほかに、吐く、熱がある、さらに顔色が悪い、食欲も無く、機嫌が悪いときなど、一般状態がよくないと感じるときは、すぐ医療機関を受診することが必要です。
特によく吐くときは容易に脱水になるので、注意が必要です。脱水になると顔色が悪い、元気がなくなるだけでなく、ウトウト眠ることが多くなります。特に尿の出が少ない、鳴いてもあまり涙が出ない、唇が乾いているときなど、すぐに輸液が必要で、できるだけ早く、迷うことなく医療機関を受診してください。

嘔吐下痢症の流行期に、よく夜中に子供が吐き出すことがあります。深夜に急患センターが開いておればよいのですが、受診できないときは、先ずご家庭で処置していただきたいことは浣腸です。
便が出ていないときは、1回だけ浣腸をすることによって、先ず比較的硬いうんこの後、軟便が多量出ます。これによって嘔吐がとまるか、少なくなって、腹痛も一時おさまり、顔色もよくなることがあります。
したがって、浣腸薬はご家庭の常備薬として、いつも用意しておいてください。何度も嘔吐を繰り返して、翌朝グッタリして受診される方がいますが、すぐに浣腸してあげれば、と思うことが少なくありません。
浣腸の後、さらに吐き気止めの座薬(ナウゼリン座薬)を肛門に挿入できれば、家庭における処置は十分といえます。

その後、水分の補強が必要ですが、その際、普通の水やお茶よりも、体液と同じ組成のイオン水が適当です。
市販の小児用イオン水(アクアライトなど)が用意してあれば上等ですが、無いときは、500cc以上の水におおさじ大盛りいっぱいの砂糖2さじ、塩を2つまみいれて、レモンを1個絞ってください。これでホームメイドのイオン水ができます。
吐きそうであれば、一度に多く与えないで、スプーンで1さじずつ与えれば受けつけます。もし、吐き気が無いときは飲みたいだけ与えてください。

資料2

『子供の下痢・おう吐と脱水症』 監修 中尾小児科 中尾 弘

ロタウイルスによる脱水症

毎年11月から3月まで流行するおう吐(吐き気)と下痢の病気。
7日間毎日毎日オムツカバーから流れ出てしまう、水のような下痢が続きます。この病気はまずおう吐で始まります。おう吐と下痢のため、赤ちゃんはたくさんの消化液を失います。この結果脱水症を起こしますが、消化液の中には水分のほかに塩分(ナトリウムやカリウムなど)が含まれています。脱水症とは水分だけを失うことではありません。

脱水症の進行

下痢・おう吐が進むと水分不足(→喉がかわく→尿が少ない→興奮状態となる)から塩分不足(手足が冷たい・ぐったり・うとうと)

脱水症の治療

まずは、かかりつけ医に相談(ぐったり、うとうと、手足冷たい→点滴注射が必要)
経口補液(→水と塩分と糖を与える→尿が出る→脱水状態からよくなる)
経口補液を、下痢で失った量以上に与えましょう。余った水や塩分は尿となって出て行きます。日々嘔吐、下痢、尿の回数と飲んだ経口補液の量をメモしましょう。
※ロタウィルスによる嘔吐・下痢だけでなく、その他の風邪や胃腸炎の嘔吐・下痢も同じ方法で経口補液を摂取することができます。

嘔吐のひどいとき

嘔吐しているときには胃は、激しく動いています。そこへ、たくさん飲ませて、満タンにすると、せっかく飲んだ経口補液を吐いてしまいます。

吐かせないためには

スポイトなどを使って、少しずつ少しずつ飲ませると満タンにならず、少しづつ腸のほうへ行きます。たとえ一部はいても、大部分は腸から吸収されます。少量ずつ頻繁に飲ませましょう。

嘔吐のとまるのは…

嘔吐は急性下痢の初めに、数時間から半日くらい続くことがあります。この嘔吐の時期に経口補液療法(※開発途上国では”生命の水”としてWHOの指導でこれらを含む、多くの子供の下痢にすばらしい効果を上げました。また、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学病院へ入院してきた脱水症の子供の89%が点滴注射を必要とせず、経口補液で直ったと報告されています。)を失敗することがありますので、嘔吐がすっかり止まるまで、2〜3時間絶食させて、経口補液だけを前述のようにゆっくり与えてください。通常、嘔吐は数時間でとまり、脱水症は進行しないことが多いです。嘔吐が止まったら、経口補液を欲しがるだけ、自由に飲ませましょう!

脱水症と経口補液

脱水症とは→嘔吐や下痢の時、消化液(胃液や腸液)を失います。消化液の中に含まれている水分と塩分(ナトリウムカリウムなど)を失うことを脱水症といいます。水分だけを失うのではありません。
脱水症の治療→ひどい下痢の時、水分だけを飲ませると、塩分欠乏型の脱水症となり、手足が冷たくなってしまいます。このような時は、水分と塩分を含んだ経口補液が適しています。
経口補液→ひどい下痢の時、超からナトリウムやカリウムを吸収させるためには、これらの電解質(塩分)と一定の比率のブドウ糖(または砂糖)を加えることが必要です。下痢の時腸からナトリウムやカリウムを吸収しやすいように組成された飲料を経口補液といいます。経口補液には医薬品、病者用食品(オーエスワン)、一般食品(ポカリスエット・アクアライト)などがあります。

経口補液の飲ませ方

一度にたくさん飲ませると吐くことがあります。初めは、一口ずつか、スプーンやスポイトなどで少量ずつ頻繁に飲ませてください。ある程度飲ませてもはかなければ、自由に飲ませてください。もし、嘔吐が止まらないときは、医師にご相談下さい。
下痢→喉がかわく→経口補液→尿が出る→食物→下痢→……
失った量だけ飲ませることができれば、点滴注射をしなくて済みます!

経口補液の量

下記の1日あたりの目安量を参考に脱水状態に合わせて加減してください。
乳児:体重1kgあたり30〜50ml/1日
幼児:300〜600ml/1日
学童:500〜600ml/1日
成人(高齢者を含む):500〜1000ml/1日

資料3

感染症から子どもを守る -4-  消毒・水分補給に気配りを(朝日新聞)

子どもはよく下痢や嘔吐をする。腸管出血性大腸菌のO157などが有名だが、子どもの感染症に詳しい和田小児科医院(東京都足立区)の和田紀之院長は「冬場は、ノロウイルスロタウイルス感染によるウイルス性胃腸炎が流行しやすい」という。
ウイルス性胃腸炎は突然吐き気が襲い、いきなり吐いてしまう傾向がある。
ノロは水様性の便、ロタは白っぽい色の便が出る。とても感染力が強く、幼稚園や保育園、学校などで集団感染が起きやすい。患者の便や嘔吐物にはウイルスが含まれていると考えられるので、始末には注意が必要だ。
まず、窓を開けるなど、部屋の換気を十分に。自らの感染を防ぐ意味でマスク、手袋を身に着ける。汚れた床などはふき取るだけでなく、塩素系消毒剤で消毒する。終わったら十分に手洗いを。幼い兄弟姉妹などは、消毒が済むまで別室に移動させよう。
東京都健康安全研究センターが1メートルの高さから模擬嘔吐物を落とし、飛び散る範囲を調べたところ、半径2メートル程度まで広がっていた。目に見えなくても、広範囲に飛散していることを考え、周辺も含め十分に消毒したい。
下痢や嘔吐をほうっ遠くと脱水症状を引き起こす。和田さんは「アメなどをなめさせ、落ち着いたら少しずつ経口補水(イオン飲料)」などで水分を取らせてほしい。」
東京都小児科医会長で東京都文京区で改行する松平隆光医師は「まずは10cc程度から飲ませてみて」と助言する。
その後は10分間隔で、様子を見ながら10ccずつ増量。50ccまで飲めれば「吐き気は止まったと見て、ある程度、好きなものを口にさせても大丈夫」という。
いしきがおかしかったり、グッタリしたりしていたら救急外来へ。和田さんは「おしっこが半日ぐらいでない場合は、脱水症の初期以上のこともあり注意信号」。松平さんも「5%以上の体重減少があればかかりつけ医に相談を」と勧める。に早く気づくためにも、小さいときは普段の排尿の頻度や体重を記録し、知っておくことが重要という。

ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)注意点は?

  1. 感染力が強い
  2. 塩素系消毒剤で掃除
  3. 少しずつ水分摂取を

詳しく知るには→東京都健康安全研究センターのサイト情報(朝日新聞朝刊記事より)

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